副腎の問題を検査する方法
副腎は性ホルモンやストレスホルモン(コルチゾール)などを分泌する重要な内分泌腺です。過剰または不足、腫瘍・出血・感染などが起こると副腎機能障害となり、適切な診断と治療が行われなければ生命に関わることがあります。医師は血液・尿・唾液検査や画像診断を組み合わせて原因を特定します。
血液・尿・唾液による検査
- ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)検査:コルチゾール異常が疑われる場合に実施します。コルチゾールが過剰だとクッシング症候群、欠乏だとアジソン病や下垂体機能低下症が考えられます。必要に応じて尿または唾液でのコルチゾール測定も行います。
- アルドステロン・レニン検査:アルドステロンの過剰産生が疑われるときに実施します。アルドステロンは副腎皮質で作られ、体内の水分・塩分バランスを調整します。検査は血中アルドステロン・24時間尿中アルドステロン、そして血中レニン活性を測定します。結果は原発性アルドステロン症(コン症候群)の診断に役立ちます。
- DHEAS(デヒドロエピアンドロステロン硫酸)検査:副腎皮質腫瘍や副腎癌の有無を調べるために血液で測定します。他のホルモン検査と併せて実施されます。
画像診断による評価
- 超音波検査(エコー):副腎腫瘍の有無を簡易的に確認します。検査時間は約30分で診療所でも実施可能ですが、精度は限定的です。
- CT(コンピュータ断層撮影):1時間程度で高精度な画像が得られ、腫瘍の位置や大きさを詳細に評価できます。
- MRI(磁気共鳴画像):CTと同等の高精度で、磁場を利用して三次元画像を作成します。特に軟部組織の評価に優れています。
- MIBGシンチグラフィー:神経内分泌性腫瘍が疑われる場合に実施します。放射性トレーサーを投与し、数日間にわたって撮像することで腫瘍の有無を検出します。
