タービネクトミーの副作用と代替手術
鼻腔内にある鼻甲介(タービナ)は、吸い込む空気を加湿・濾過する重要な構造です。アレルギーや腺様体肥大、感染などで腫れると鼻閉や通気障害を引き起こします。タービネクトミーは肥大した鼻甲介を外科的に除去する手術ですが、不可逆的な副作用が懸念されるため、症例によっては鼻甲介を縮小する手術が選択されます。
適応
- 鼻中隔の偏位、鼻ポリープ、鼻腫瘍、腺様体肥大、鼻甲介肥大による気道閉塞の改善。
- 睡眠時無呼吸症候群やいびきの治療にも用いられることがあります。
手術技術
- マイクロデブライダーを用いた方法は、細いチューブで軟部組織を削り取るため、周囲組織へのダメージが少なく最も精密とされています。 \n
- その他、電気凝固や焼灼(カトライズ)といった手法もあります。
長期的な副作用
- 過度に組織を除去すると「空鼻症候群(Empty Nose Syndrome)」が生じ、気道は開いているにもかかわらず鼻が詰まっているように感じます。これは鼻甲介と粘膜に存在する空気流受容体が失われ、脳への通気感覚が伝わらなくなるためです。
- 鼻腔の乾燥・結痂(かさぶた)が起こりやすく、呼吸時の不快感が長期間続くことがあります。
手術合併症
- 瘢痕形成、鼻腔乾燥、結痂、出血が報告されています。出血は約10%の患者で重度となり、入院が必要になるケースもあります。
- 術後に鼻甲介組織が再び肥大することがあり、再手術が必要になる場合があります。
鼻甲介縮小術(タービナ減量)
- 完全除去ではなく、肥大した鼻甲介の容積を減らすことで、空気の濾過・加湿機能を維持しつつ通気障害を改善します。
- 主な副作用は、粘膜の炎症(萎縮性鼻炎)、疼痛、出血、悪臭、過度な乾燥、結痂、組織萎縮(オゼナ)および嗅覚低下です。
