イオントフォレシスによる多汗症治療
イオントフォレシスによる多汗症治療
イオン導入療法(イオントフォレシス)は、皮膚表面に微弱な電流を流すことで、主に過剰な発汗(多汗症)の治療に用いられます。処置はほとんど痛みがなく、軽いチクチク感を感じる程度です。
治療の仕組みと手順
多汗症は手足の汗腺が過剰に活動する状態です。イオンフォレシスでは、患者は手や足を浅い水槽に入れ、20〜40分間、電流を流した装置で水を通して皮膚に刺激を与えます。電流が皮膚の表層を微細に厚くし、汗が表面に到達しにくくなると考えられています。その結果、汗腺の分泌が抑制されます。
米国皮膚科学会(AAD)は、手足の多汗症に対してイオンフォレシスの使用を推奨しています。効果を維持するためには定期的な再治療が必要で、家庭での使用には医師の処方が必要です。
副作用と対策
イオンフォレシスは手掌や足底の汗量を減少させる有効な方法ですが、以下の副作用が報告されています。
- 切り傷やささくれ、爪周辺の皮膚が刺激されやすくなる。
- 皮膚が乾燥しやすくなる。
治療前に切り傷やささくれがある場合は、ワセリンで保護してください。治療後はワセリンや1%ヒドロコルチゾン軟膏を塗布して乾燥や刺激を和らげると効果的です。
