小腸の狭窄と症状

小腸は腫瘍、ヘルニア、癒着など様々な原因で閉塞し、狭くなることがあります。狭窄が進むと排便ができなくなるなど深刻な合併症を招くため、症状を正しく把握し、必要に応じて医療機関を受診することが重要です。

小腸の役割

肝臓から分泌される胆汁と膵臓の酵素が小腸で混ざり合い、食事からの栄養素(ナトリウム、カリウム、アミノ酸など)を吸収します。これらの栄養は体内の水分バランスを保つうえで欠かせません。小腸が正常に機能しないと、全身がショック状態に陥り、腎不全など命に関わる危険が生じます。

狭窄の初期症状

  • 腹部の圧痛や間欠的な腹痛(痙攣様)
  • 腹部の膨満感
  • 吐き気、嘔吐、下痢
  • 発熱

重篤な症状

上記の症状に加えて、排便や排ガスができなくなる、あるいは痛みが耐え難くなり持続する場合は、直ちに医療機関を受診してください。これは腸閉塞の危険信号です。

合併症

  • 食物吸収が阻害されることで脱水が起こり、体の機能が停止する恐れがあります。
  • 腸管が狭くなると血流が阻害され、該当部位への栄養供給が不足し、組織や細胞が壊死します。

腹膜炎

組織が壊死すると腸壁が穿孔し、腹腔内に感染(腹膜炎)を引き起こします。腹膜炎は生命を脅かす緊急症で、手術が必要になることがあります。症状は小腸狭窄と共通するものに加えて、腹水の貯留、尿量の減少、寒気などが見られます。

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