かかとの骨棘(ヒールスパー)の治療法は?
かかとの骨棘(ヒールスパー)は、かかとにできる骨の突出部で、特に朝起きて最初に歩くときに痛みが強く出ます。足底腱膜(プランターファシア)が過度に負荷されることで形成され、肥満、関節炎、サイズの合わない靴などが原因となります。多くの場合は保存的治療で改善しますが、症状が重い場合は手術も選択肢に入ります。
痛みを和らげる薬剤
まずは炎症と痛みを抑えることが基本です。アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が有効です。また、血行を促進し痛みを和らげるクリーム(例:Neuro‑eze、BioFreeze、Boswella Cream)を使用することもできます。
適切な靴の選び方
靴選びはかかとの負担軽減に直結します。足の過剰回内を防ぎ、かかととアーチをしっかり支える靴を選びましょう。足の形状に問題がある場合は、整形外科医や足病医が作成するオーダーメイドのインソール(カスタムオーソティック)が有効です。
自宅でできる対処法
氷で冷やす、ふくらはぎのマッサージを行うことで痛みが軽減します。毎日のストレッチ(足指を伸ばす、足首を回す、ふくらはぎストレッチ)で足底腱膜を柔軟に保ちましょう。夜間用スプリントは就寝中に足をやさしく伸ばし、朝の痛みを予防します。
原因の特定と生活習慣の改善
歩行やランニングの頻度が高い場合は、一時的に回数や距離を減らし、ウォーターヨガやサイクリングなど衝撃の少ない運動に切り替えます。肥満が原因の場合は、バランスの取れた食事と適度な運動で体重を減らすことが、かかとへの圧力軽減につながります。
重症例の場合
保存的治療で効果が見られない場合は、足底腱膜を伸ばすまたは一部切除する手術が検討されます。手術にはリスク(アーチの弱体化など)がありますが、疼痛の大幅な改善が期待できます。
