カサンドラ情動障害(CAD)とアスペルガー症候群の症状
はじめに
アスペルガー症候群は、社会的相互作用の困難や、繰り返し行動・興味の偏りが特徴の発達障害です。カサンドラ情動障害(Cassandra Affective Disorder, CAD)は、アスペルガー患者と生活を共にする人々(診断有無を問わず)に見られる二次的な情緒的問題を指す用語です。CADは、感情的に距離がある相手の世話の苦労と誤認されやすく、診断が難しいとされています。
コミュニケーション
アスペルガーの方は、自分の話し方や相手の反応を正確に評価できないことがあります。マヨークリニックによると、相手が聞いているか話題を変えようとしているかに気付かず、一方的で長時間にわたる会話を続けがちです。また、奇妙な表情や不自然な姿勢、目線を合わせないといったコミュニケーションの歪みが見られます。さらに、他者の感情を読み取ったり、感情的に共感することが極めて困難です。
執着と奇抜さ
特定のテーマ(例:電車の時刻表、天気、野球の統計など)に強い執着を示すことがあります。その話題になると、声が異常に速く、硬く、単調になることがあります。身体的には、やや不器用で協調運動が乏しい歩き方をすることが報告されています。
エネルギーと睡眠
CADはエネルギー低下を伴い、季節性情動障害(SAD)に似た症状が現れます。倦怠感や睡眠障害が主な特徴で、常に疲労感があり、日常生活をこなすのが困難です。睡眠に関しては、過眠、睡眠の乱れ、早朝覚醒などが見られます。
対人関係と活動性
アスペルガー患者と暮らすことで、同様の情緒的問題が生じることがあります。社会的な問題が表面化し、対人接触を避けたくなる、イライラ感が増す、性欲が低下するといった症状が報告されています。また、罪悪感や自己評価の低下を伴ううつ状態、焦燥感や不安、過活動(軽躁)といった気分変動も見られます。さらに、過食傾向が現れ体重増加につながることもあります。
