ヘルニア修復メッシュの問題点

合併症の可能性

  • 手術後、メッシュ挿入部位に体液がたまり腫れが生じることがあります。多くは自然に吸収されますが、場合によっては医師がドレナージを行うことがあります。

  • 感染が起こることもあり、短期間の抗生物質で治癒することがほとんどです。

  • 稀にメッシュがずれ、ヘルニアが再発する報告があります。腫れや予期しない痛み、発熱がある場合は速やかに受診してください。

メッシュのリコールやポリエステル問題

  • 2006年、米FDAはProceed Surgical Meshをリコールしました。ポリプロピレン層が腸に露出すると癒着や腸瘻のリスクが高まります。

  • 2005年にComposix Kugel Meshがリコールされ、破損により腸穿孔や瘻が報告されました。このリコールは2006年・2007年に拡大されました。

  • これらの問題にもかかわらず、メッシュによるヘルニア修復は依然として主流です。2000年の研究では、縫合修復の再発率は43%に対し、メッシュ修復は24%と低く示されています。

  • 1994年の長期研究では、多糸ポリエステルメッシュは感染や再発のリスクが高く、切開ヘルニア修復には不適切と結論付けられました。

ヘルニアとは

ヘルニアは、臓器の一部が筋肉壁の弱点や裂け目を通って突出する状態を指します。腹部ヘルニアの場合、腸管が腹壁の欠損部に入り込むことがあります。

ヘルニア修復手術

ほとんどのヘルニアは手術が必要です。手術では突出した臓器を元の位置に戻し、欠損部を閉じます。近年は開腹手術に加え、切開が小さく済む腹腔鏡手術が主流です。

ヘルニアメッシュの歴史

1800年代に外傷や手術後の腹壁強化に人工素材の必要性が指摘され、1959年にフランシス・アッシャーがポリエチレンメッシュを導入しました。現在の医療用メッシュは、孔径や多孔性などの物理特性に基づき分類されています。

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