髄膜炎の主な症状と対策
概要
髄膜炎は、脳と脊髄を覆う保護膜(髄膜)に起こる炎症で、命に関わることもある重篤な疾患です。細菌、ウイルス、真菌が原因となり、特に細菌性髄膜炎は数日で致命的になることがあります。症状が現れたら速やかに医療機関を受診してください。
原因と診断
髄膜は脳と脊髄を包む膜で、炎症が起きると髄膜炎と呼ばれます。原因は細菌、ウイルス、真菌のいずれかです。ウイルス性は自然に回復することが多いですが、細菌性は抗生物質による緊急治療が必要です。診断は血液検査と腰椎穿刺による脳脊髄液の検査で行われ、原因菌の特定が行われます。
主な症状
- 首のこり(項部硬直):顎を胸に近づけられないほど硬くなることがあります。
- 高熱:急激に上昇することが多いです。
- 頭痛:激しい頭痛が伴います。
- 光過敏:光に対して過敏になることがあります。
- 嘔吐・吐き気
- 意識障害:混乱や覚醒困難が見られることがあります。
乳児の場合は、首のこりや発熱が見られないことがあり、代わりに活動量の低下、食欲不振、嘔吐、過敏さが主なサインとなります。
治療法
疑いがある場合は、速やかに血液と脳脊髄液の検体を採取し、原因菌を特定します。ウイルス性は自然回復が期待できる一方、細菌性は入院して強力な抗生物質治療が必要です。
リスク要因
- 幼児(特に1か月未満)や免疫力が低下している人
- 思春期・大学新入生・軍隊新兵など、集団生活を送る若年層
- アフリカなど髄膜炎が流行している地域への渡航者
- 脾臓が欠損または機能不全の人、特定の免疫疾患を持つ人
- 髄膜炎のアウトブレイクに曝露した可能性がある人
予防接種
髄膜炎の原因菌に対するワクチンが複数あります。
- 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)ワクチン:
- MCV4:2歳〜55歳の高リスク者向けに接種。主に11〜12歳の予防接種で行われます。
- MPSV4:55歳以上の唯一の承認ワクチン。
- 肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)ワクチン:
- PCV7:5歳未満の子ども向け。
- PPSV23:2歳以上、特に65歳以上の成人に推奨。
これらのワクチンは、髄膜炎の予防に大きく寄与します。リスクが高いと考えられる方は、医師と相談の上、適切な予防接種を受けましょう。
