糸虫(回虫)の感染原因と予防・治療法

糸虫(Enterobius vermicularis)は、ヒトに最も多く見られる線形回虫です。子どもに特に感染が多く、成人でも感染することがあります。

糸虫はどこに存在するか

糸虫の卵は家具、浴室の備品、トイレの便座、ドアノブ、寝具、食品など、さまざまな場所に付着します。また、ほこりの中に漂っていることもあり、子どもは接触や手指の不衛生により感染しやすくなります。

糸虫の感染経路

糸虫は空気中の卵を吸い込む、汚染された食べ物や手で口に入れる、または皮膚に付着した卵に触れることで体内に入り、腸に定着します。雌虫は小腸に付着し卵を産み、卵は大腸へ移動して成長し、最終的に肛門付近に戻って卵を付着させます。

予防策

感染予防の基本は徹底した衛生管理です。寝具や下着は頻繁に洗濯し、浴室やトイレ、ドアノブ、電話機、リモコンなどの共用部分はこまめに洗浄します。食事の準備前やトイレ使用後は必ず手を洗いましょう。

治療法

主にピペラジンまたはピランテルパモエート(商品名Pin‑X)を用いた単回投与が行われます。卵は薬で死滅しないため、数日後に再度投与することが推奨されます。稀に膣内感染がある場合は医師の処方薬が必要です。

診断と症状

糸虫は体長が1インチ未満で細く、目視での発見は困難です。夜間に肛門周辺を観察すると雌虫が付着していることがあります。主な症状は肛門周辺のかゆみや、夜間の寝汚れです。

医学的状態 - 関連記事