脱毛症を引き起こす主な疾患とそのメカニズム

脱毛症(アロペシア)は、髪が抜ける状態を指す医学用語です。原因はさまざまで、血行障害や皮膚に生じる発疹・潰瘍が関与することが多いです。以下に、脱毛症を伴う代表的な疾患を紹介します。

カットニックT細胞リンパ腫(Cutaneous T‑cell Lymphoma)

皮膚のT細胞に発生するがんで、浸潤期になると赤い斑状の発疹が全身に現れます。これらの斑点を適切な薬物療法、UVB照射、放射線療法で治療しないと、該当部位の毛髪が抜け落ちます。

糖尿病

インスリン分泌不足の1型と、インスリンの作用が低下する2型の2種類があります。どちらも血流障害を引き起こしやすく、皮膚の血行不良により傷つきやすくなります。その結果、毛髪の成長が遅れ、抜け毛が目立つことがあります。

全身性エリテマトーデス(ループス)

自己免疫疾患で、免疫系が自分の組織や臓器を攻撃し、皮膚に紅斑や発疹が現れます。頭皮に発疹ができると毛包が損傷し、局所的な脱毛や全体的な抜け毛が起こります。ループスの治療で発疹が治れば、毛髪は再び生えてきます。

ホジキンリンパ腫

リンパ節が腫大する悪性リンパ腫で、頸部や腋窩、鼠径部に腫れが出ます。腫れたリンパ節が血流を妨げ、全身の血行が悪化すると毛髪の成長速度が低下し、脱毛が進行します。

梅毒

梅毒は3段階に分かれ、第二期に発疹が全身に広がります。この発疹は痛みやかゆみがなくても毛包を破壊し、抜け毛を引き起こします。適切な抗生物質で治療すれば、毛髪は自然に回復します。

これらの疾患は、根本的な治療が行われることで脱毛は改善されることが多いです。脱毛が気になる場合は、皮膚科や内科での診断・治療を受けることをおすすめします。

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