シラミ(頭部シラミ)に関する事実と対策
シラミの実態
シラミ(頭部シラミ)は人の髪の間に寄生する小さな昆虫です。頭皮の血液を少量吸うことで痒みや炎症を引き起こします。主に3歳から12歳の子どもに多く見られます。
- 人の頭部に付着したまま約30日間生存可能で、宿主がいない状態では24時間以上は生き残れません。
- 雌のシラミは1日に3〜5個の卵(ニット)を産み、卵は7〜10日で孵化します。孵化した若虫が成虫になるまでさらに7〜10日かかります。
- 女児に発生率が高く、男児よりも多く報告されています。
- 噛みつきによる刺激で頭皮が痒くなり、強い痒みは皮膚炎や二次感染の原因になることがあります。
シラミの感染経路
- 感染者の髪と直接接触することで容易に伝染します。
- ブラシ、タオル、帽子などの個人用アイテムを共有すると感染リスクが高まります。
- まれに枕やヘッドレスト、家具などを介して広がることがあります。
症状と見分け方
- シラミは肉眼でも見えるほど小さく、セサミの種ほどの大きさです。光の当たる場所で髪を小さく分けて観察すると見つけやすくなります。
- 卵(ニット)は髪の根元に黄土色や茶色の小さな点として付着し、フケと間違えやすいですが、ブラッシングや振るだけでは取れません。
- 成虫は灰白色または茶色で、1〜2週間で成熟します。重度の感染では成虫が見えることもあります。
- 噛まれた箇所は痒みを伴い、痒みが強いと頭皮を掻いて赤い丘疹や傷ができ、細菌感染につながることがあります。
治療法
- 市販の殺虫シャンプー、ローション、クリームを使用するのが一般的です。症状が重い場合は医師が処方する薬を使います。
- 使用方法を守り、治療後は細かい櫛でニットや死んだシラミを除去します。7〜10日後に再度同じ処置を行い、孵化したニットを確実に除去します。
- 治療後も痒みが数日続くことがありますが、これは正常な反応です。
予防策
- 感染者が使用した寝具、ぬいぐるみ、衣類は熱湯で洗濯し、カーペットや家具は掃除機をかけます。
- ブラシやヘアバンドは殺虫シャンプーやアルコールで消毒するか、使用済みの場合は処分します。
- 子どもにはヘアブラシやヘアバンドの共有を避け、頭と頭を直接触れ合わせないよう指導します。
- 学校や保育園でシラミの発生情報を共有し、感染が疑われる場合は速やかにスタッフへ報告します。
