肝臓がん治療のポイントとステージ別対策
治療の選択肢
治療は腫瘍の数・サイズ・位置、肝臓外への転移の有無、患者さんの全身状態や年齢を総合的に判断して決定します。最も重要なのはがんの進行度です。
がんのステージ
肝臓がんは主に4つのステージに分類されます。
- ステージⅠ:他臓器へ転移しておらず、手術で切除可能。
- ステージⅡ:肝硬変や腫瘍位置の問題で手術が難しいが、局所治療が選択肢に。
- ステージⅢ:肝臓の両葉にがんが広がるか、他臓器へ転移している進行期。
- ステージⅣ:治療後にがんが再発した状態。
ステージⅠの治療
肝臓の一部を外科的に切除します。腫瘍とその周囲組織を除去する部分切除、肝葉全体の切除、または大きな部分切除が行われます。早期の患者さんは肝移植の適応となることもあります。
ステージⅡの治療
以下の局所治療が行われます。
- 熱凝固療法(ラジオ波焼灼やマイクロ波)で腫瘍を破壊。
- 超音波ガイド下で針を刺し、腫瘍を直接焼灼。
- 凍結療法(クライオアブレーション)でがん細胞を凍結死。
- 肝動脈化学塞栓療法(TACE)で抗がん剤を腫瘍へ直接投与。
- 適応があれば肝移植。
ステージⅢの治療
全身的な化学療法が主な治療法です。必要に応じて放射線療法を併用し、がん細胞を高エネルギーの放射線で死滅させます。
ステージⅣの治療
がんが再発した場合、治療は緩和的なアプローチが中心となります。再発は治療後2年以内に起こることが多く、症状緩和と生活の質向上を目指します。
