壊死性筋膜炎の治療法

壊死性筋膜炎は、俗に「食肉菌」や「肉を食べる病」と呼ばれる稀な感染症です。主にA群連鎖球菌が切り傷や擦過傷、時には水ぶくれや打撲で弱くなった皮膚から体内に侵入し、急速に筋膜と皮下組織を破壊します。症状は、傷口周辺の激しい痛み、インフルエンザ様の全身症状、強い渇きなどです。早期に適切な治療を受けないと致命的になることがあります。

抗生物質治療

壊死性筋膜炎が診断されたら、まず静脈内抗生物質投与を開始します。感染原因菌に合わせて広域スペクトラムの抗生物質を使用し、必要に応じて複数薬剤を組み合わせます。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)への対策も重要です。投与開始が早いほど治癒率が高まります。

外科的処置(デブリードマン)

感染組織を除去するために外科医が速やかに介入します。壊死した組織を切除し、感染拡大を防ぎます。多くの場合、数回にわたるデブリードマンが必要です。重症例では、感染拡大を防止するために四肢切断が行われることもあります。

酸素療法(高圧酸素療法)

高圧酸素室での酸素吸入は、感染コントロールと創傷治癒を促進する効果があります。適応が合えば手術回数を減らすことも可能ですが、すべての医療機関で利用できるわけではありません。

その他の治療・合併症管理

壊死性筋膜炎は敗血症や臓器不全といった重篤な合併症を引き起こすことがあります。そのため、人工呼吸器や追加の薬剤投与、血液検査や画像診断、必要に応じた外科的処置など、総合的な管理が求められます。

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