子どものてんかん発作のタイプと特徴
てんかんは、脳の電気的活動が異常になることで2回以上の発作を起こす疾患です。原因ははっきりしませんが、発熱、遺伝、脳内の隠れた要因などが関与すると考えられています。
発作は脳の電気信号が乱れることで起こり、体の一部だけに現れることもあれば全身に広がることもあります。子どもが発作を起こすと、ぼんやりした様子やイライラ、全身が硬直する、突発的な動き、反応がない、目が上向きになるなどの症状が見られます。発作は大きく「焦点性発作」と「全身性発作」の2つに分けられます。
焦点性発作(部分発作)
単純焦点性発作
脳の一部だけが過剰に興奮し、体の一部にだけ症状が出ます。発作前に「オーラ」と呼ばれる異常な感覚(視覚・聴覚・嗅覚の変化など)を感じることがあります。発作は数秒程度で、意識は保たれ、筋肉の一部が痙攣したり、吐き気を伴うことがあります。
複雑焦点性発作
発作の持続時間は数十秒から2分程度で、意識が失われることがあります。発作中は喉が詰まる、笑う、叫ぶ、走り回る、唇を打ち鳴らすなど多様な動作が見られます。発作後は「発作後期」と呼ばれる疲労感や混乱が続くことがあります。
熱性けいれん
高熱が続くときに起こる発作で、通常は長期的な後遺症は残りません。ただし、発作が15分以上続く「熱性けいれん長時間発作」は脳にダメージを与える恐れがあります。
小発作(欠神発作)
別名「absence seizure(欠神発作)」とも呼ばれ、約30秒間意識が途切れ、ぼんやりとした視線や瞬き、口をもぐもぐ動かす様子が見られます。発作が終わるとすぐに元の状態に戻ります。
大発作(強直間代発作)
最初にオーラや叫び声があることもあり、その後全身が硬直し、続いて全身の痙攣が起こります。呼吸は不規則になり、失禁や失禁が起こることがあります。持続時間は数秒から数分です。発作後は疲労感、混乱、頭痛を伴う「発作後期」になるか、すぐに眠りに落ちることがあります。
無力性発作(ドロップアタック)
主に朝方に起こりやすく、立っていたり座っていたりすると突然体が抜け落ちます。首がたるんで頭が下がることもあり、意識を失うことがあります。発作は1分以内に収まることが多く、終了後はすぐに立ち上がって普通の様子に戻ります。
ミオクローヌス発作
特定の筋肉が突然制御できずに収縮し、短い間に何度も繰り返す「クラスター」的な発作です。発作が頻繁に起こる場合は、速やかに小児科医や家庭医へ相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
いずれの発作も、見つけたらすぐに医師に報告し、個別の診断と治療計画を立ててもらいましょう。
