ベルベリンの副作用と安全な使用法
識別
ベルベリンは、ベリーベリー属(Berberis)の根・茎・樹皮に含まれるイソキノリン系アルカロイドです。鮮やかな黄色を呈し、医薬品としてだけでなく染料としても利用されます。
副作用
妊娠中の女性は子宮収縮や流産のリスクがあり、新生児に黄疸を引き起こす可能性が報告されています。そのため、妊娠中・授乳中の使用は推奨されません。安全とされる単回量は1日200〜400 mgで、4〜6週間以上の大量摂取は肝障害のリスクがあります。その他、吐き気・嘔吐・高血圧・呼吸困難・胸痛・蕁麻疹・皮膚発疹などが報告されています。
現在の主な利用
臨床での主な適応例として、細菌性下痢や腸内寄生虫感染、トラコーマ(眼感染症)、アルツハイマー病、E.coli感染の抑制、糖尿病患者の血糖降下、心血管保護などがあります。また、抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用により、真菌・酵母・寄生虫・細菌・ウイルス感染全般に対して有効とされています。
将来的な可能性
シナイ医学部では、スタチン系薬剤とは異なる機序でコレステロールを低下させる効果が研究されています。将来的にスタチンの代替薬として期待されています。さらに、心不整脈や白血病の治療、アラバマ大学での前立腺癌、軍産大学でのMRSA(耐性黄色ブドウ球菌)への効果も検討中です。
注意事項
西欧ではヒトに対する大規模な安全性試験が不足しており、毒性や副作用の全容は不明です。血糖降下作用があるため、糖尿病治療薬と併用する際は血糖値の過度低下に注意が必要です。新たな薬を処方される前に、医師へベルベリンの使用を必ず伝えてください。
