バランス障害:二重視と耳鳴りの原因と対策
症状
バランスを保つには、目・耳・関節・筋肉・足裏からの情報が同時に必要です。この情報網は前庭系と呼ばれます。前庭系の一部が乱れると、二重視や耳鳴りだけでなく、めまい、ふらつき、回転感(めまい)や転倒感が現れます。
原因
二重視と耳鳴りを引き起こす原因は多岐にわたります。主なものは以下の通りです。
- 感染症や内耳炎(ラビリンス炎)
- メニエール病(内耳の過剰な液体蓄積)
- 脳卒中や多発性硬化症などの神経系疾患
- 血管障害やその他の前庭系障害
治療法
症状の根本原因に応じて治療が異なります。一般的なアプローチは次の通りです。
- 前庭リハビリテーション療法(VRT):専門家の指導のもと、姿勢・バランス・目と頭の連動運動を行うプログラムです。初期は症状が一時的に悪化することがありますが、長期的には感受性が低下し、バランスが改善します。
- 薬物療法:ラビリンス炎の場合は抗ヒスタミン薬、吐き気止め(コンパジン)、めまい止め(スコポラミン)などが使用されます。重症例ではプレドニゾロンなどのステロイドや、ジアゼパム(バリウム)といった鎮静剤が処方されることもあります。
- 手術療法:症状が極端に重い場合、内耳の一部または全体を除去するラビリントミーが検討されます。
- 生活習慣の改善:メニエール病では塩分・カフェイン・アルコールの摂取制限、禁煙が有効です。抗生物質(ストレプトマイシン、ゲンタマイシン)や手術も選択肢に入ります。
