前立腺肥大症(BPH)の蒸発手術技術

前立腺肥大症(BPH)とは

前立腺肥大症(BPH)は、加齢に伴い前立腺が肥大することで尿道が狭くなり、尿の排出が困難になる病態です。主な症状は、排尿時の痛み、血尿、頻尿、残尿感、尿漏れ、射精時の痛み、背部の鈍痛などです。放置すると膀胱機能障害や腎障害に進行する恐れがあります。

蒸発技術(TUVP)とは

従来のTURP(経尿道的切除術)では、細い電極ワイヤーで組織を切除しますが、TUVP(経尿道的蒸発術)では同じ電極を用いて組織を蒸発させます。電流を強く流すことで組織が気化し、出血が少なく、手術後の回復が早いという利点があります。

ただし、TUVPは前立腺が小~中等度のサイズの場合に適応されます。蒸発した組織の下層は硬化しやすく、広範囲に肥大した前立腺では十分に蒸発させることが難しくなります。

1997年に米ミネソタ州メイヨークリニックと共同開発されたこの技術は、レーザー光選択蒸発(PVP)とも呼ばれ、簡便かつ有効なBPH治療として広く採用されています。派生手術として、組織サンプルを採取し病理検査が可能なホルミウムレーザー前立腺切除術(HoLEP)もあります。

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