胸膜痛(胸の痛み)の原因は?
胸膜痛(胸の痛み)は、医学的には「胸膜炎性疼痛」と呼ばれ、呼吸時に痛みが増すことがあります。原因は多岐にわたり、心筋梗塞や肺炎、肺塞栓、気胸、心膜炎など、重篤な疾患が含まれます。胸膜痛を感じたら、速やかに救急医療を受診し、正確な診断を受けることが重要です。
心筋梗塞
心筋梗塞は心臓の血管が閉塞し、心筋が壊死する急性疾患です。胸膜痛として現れることがあり、痛みの程度は軽度から激痛まで様々です。胸痛を胸焼けや狭心症と勘違いすると、治療が遅れ致命的になることがあります。早期に治療しないと心停止に至る可能性があります。
肺炎
肺炎は細菌、ウイルス、真菌などの感染により肺組織が炎症を起こす病気です。感染に伴う胸膜炎が胸膜痛を引き起こし、発熱、咳、呼吸困難などの症状が現れます。治療は抗生物質が中心で、重症例は入院して静脈内抗生剤投与が必要です。
肺塞栓症
肺塞栓症は血栓が肺動脈を塞ぐ状態で、約90%の患者が胸膜痛を訴えます。血栓は脚や腕、心臓から肺へ流れ込みます。呼吸困難、血痰、頻脈なども見られ、迅速な抗凝固療法が必要です。
気胸
気胸は肺が部分的または全体的に虚脱する状態で、胸壁と肺の間に空気が漏れ込みます。胸膜痛は鋭く、患側の胸部が締め付けられるように感じます。外傷や手術後に起こることが多く、軽症は自然に吸収されますが、空気を除去する処置が必要な場合もあります。
心膜炎
心膜炎は心臓を包む心膜の炎症で、鋭い刺すような胸膜痛が数週間から数か月続くことがあります。急性心膜炎は寝ているときや咳、食事時に痛みが増し、慢性の場合は心膜液貯留(心膜腔水)が原因となります。抗炎症薬や鎮痛薬で治療します。
まとめ
胸膜痛は重篤な疾患のサインであることが多く、自己判断せずに速やかに医療機関を受診してください。
