ヘイタスヘルニアの症状と注意点
診断
食道が横隔膜を通って胃に向かう際、横隔膜に開口部があります。この開口部を通過する食道が、胃が横隔膜を押し上げるとヘイタスヘルニアが発生します。小さなヘイタスヘルニアは自覚症状がなく気付かないこともありますが、症状が強くなると医療機関を受診する必要があります。
症状
軽度のヘイタスヘルニアは無症状です。中等度以上になると胸の痛み、制御できないげっぷ、原因不明の吐き気、持続的な胸やけが現れます。前かがみになったり、重いものを持ち上げたときに症状が悪化しやすく、妊娠中にも症状が出やすくなります。
合併症
重症例では胃が横隔膜に巻き込まれ、胃への血流が阻害されます。その結果、激しい胸痛や嚥下困難(飲み込みにくさ)を伴うことがあります。
留意点
食後すぐに発生する「食事症状」もヘイタスヘルニアで見られます。具体的には、制御できないガス、吐き気、腹部の膨満感・痛み、食べ物が飲み込みにくい、四肢のしびれや異常なチクチク感、嘔吐などです。ただし、これらは他の消化器や神経系の疾患でも起こり得ます。食事症状が現れたら速やかに医師に相談してください。
誤解
胸やけや酸逆流はヘイタスヘルニアの代表的な症状ですが、単に大量の食事を摂った後に横になっただけでも起こります。横になると重力により胃酸や食べ物が食道へ逆流し、胸やけや酸逆流感が生じます。
症状が疑われる場合は早めに受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
