胆嚢のトラブルと主な症状
胆嚢は胆汁を貯蔵し、消化に必要な胆汁を小腸へ放出する役割を持ちます。胆嚢に異常が起きると、胆汁の流れが妨げられ、さまざまな症状が現れます。以下では、代表的な胆嚢疾患とその症状を解説します。
胆嚢炎(Cholecystitis)
胆嚢炎は胆嚢の急性炎症で、胆石が原因になることが多いです。主な症状は右上腹部の激しい痛み、圧痛、硬直です。嘔吐や吐き気、発熱を伴うこともあります。
胆石(Gallstones)
胆石は胆嚢内に結石ができる状態で、胆汁の流れを遮断することがあります。多くの人は無症状で「サイレント胆石」と呼ばれますが、症状が出た場合は治療が必要です。
胆石の症状
胆石が胆管を塞ぐと、急激に始まる激しい右上腹部の痛み(胆石発作)が起こります。脂っこい食事や揚げ物を摂取した後に発症しやすく、痛みは背中や右肩甲骨間に放散することがあります。発作は数分から数時間続くことがあります。
その他の症状
胆石に伴う消化不良として、膨満感、げっぷ、胸やけ、ガス、コリックが見られます。また、嘔吐や発熱が起こることもあります。
黄疸(Jaundice)
胆管が閉塞すると、血中ビリルビンが上昇し、皮膚や眼球の白い部分が黄色くなります。黄疸が出た場合、かゆみや不快感を伴うことがあります。
尿・便の変化
胆嚢の障害があると、尿が濃い色になり、便は灰色や粘土色になることがあります。
ビタミン欠乏
胆汁の流れが阻害されると、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収が低下し、これらのビタミン欠乏症状が現れることがあります。
