小腸細菌過増殖症候群

小腸細菌過増殖(SIBO)は、診断が難しいことが多く、過敏性腸症候群(IBS)など他の消化器疾患と併発することがあります。放置すると体重減少や栄養失調を招く恐れがあります。

原因

小腸は大腸に比べて細菌数が少ない部位です。細菌が過剰に増えると、食物からの栄養素が十分に吸収される前に分解され、結果として栄養失調につながります。AIDS、クローン病、糖尿病、過敏性腸症候群などの基礎疾患と併発することが多いです。

症状

主な症状は腹部の痙攣や疼痛、膨満感、下痢(水様性)です。脂肪が吸収されずに浮く便が見られることもあり、長期にわたると体重減少や栄養不良が進行します。鉄欠乏性貧血や赤血球減少も起こり得ます。

合併症

重症例では脱水、ビタミン欠乏、肝障害、骨粗鬆症などが発生します。また、小腸内の細菌組成が大腸型に変化し、腸内環境全体に影響を与えます。

治療法

医師の診断のもと、抗生物質やプロバイオティクス(またはその併用)で有害細菌を抑制し、正常な腸内フローラを回復させます。脱水や栄養不良が認められる場合は、点滴による補液や栄養補給が必要です。

専門家の見解

MedicineNet.comによると、過敏性腸症候群(IBS)の患者は小腸細菌過増殖を合併していることが多く、症状が複雑化します。診断には水素呼気試験が有効で、陽性の場合は適切な治療計画を立てることが推奨されます。

医学的状態 - 関連記事