サラセミアで肝臓腫瘍ができる理由とは
サラセミアにおける非効率的赤血球生成と鉄過剰
サラセミアでは、骨髄が機能しない赤血球を大量に産生し、早期に破壊されます。この「非効率的赤血球生成」により、体内に余剰な鉄が蓄積し、鉄過剰状態となります。
肝臓への影響
鉄は主に肝臓で代謝・貯蔵されるため、サラセミア患者の肝臓は過剰な鉄を受け止めきれず、肝臓の肥大(肝腫大)や機能障害が起こります。
肝腫大の主な原因
- 鉄過剰による直接的な肝細胞障害
- 肝臓への血流増加
- 門脈圧亢進(門脈高血圧)
- 胆汁うっ滞(胆汁うっ血)
肝腫瘍発生のメカニズム
長期にわたる鉄過剰は酸化ストレスを高め、DNA損傷や肝細胞の変性を促進します。その結果、肝細胞癌(HCC)などの肝腫瘍リスクが増大します。
定期的な肝機能検査とMRI・超音波によるスクリーニングが、早期発見・治療に重要です。
