多発性硬化症患者への香水の影響

多発性硬化症(MS)は中枢神経系(脊髄・脳・視神経)に影響を与える慢性疾患です。症状の重さや出方は人それぞれで、香水に含まれる合成化学物質が神経毒として作用し、症状を悪化させるケースが増えています。

症状

MSの症状は個人差が大きく、主なものとして四肢のしびれ・麻痺、視力低下、倦怠感、協調運動障害があります。まれに嚥下障害や言語障害が現れることもあります。多くは再発(リラップス)として出現しますが、長期間続く症状もあります。

香水に含まれる化学物質

香水に使用される化学物質は主に石油由来の合成化合物で、ベンゼン誘導体やアルデヒドなど有害成分を多く含みます。アルコールはこれらの溶剤であり、神経細胞のミエリン鞘にも影響を与える可能性があります。吸入や皮膚からの吸収により、これらの神経毒が中枢神経系にダメージを与え、MSの症状を悪化させる恐れがあります。

副作用

香水の毒素にさらされたMS患者は、失語症、視界のぼやけ、方向感覚の喪失、めまい、頭痛、食欲増進、記憶障害、顔面のしびれ、首や背中の痛みなどの症状が現れることがあります。また、健康な状態の患者でも再発を引き起こす可能性があります。

対策

多くの職場では「無香料」ポリシーを導入し、香料入りのシャンプー・ローション・香水の使用を控えるよう従業員に呼びかけています。さらに、香り付きの清掃用品の使用も中止されています。しかし、日常生活に香料製品が多数存在するため、完全に実施するのは難しい課題です。

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