多発性硬化症(MS)の致死的合併症

多発性硬化症(MS)は中枢神経系の疾患で、脳と体の各部位との情報伝達が障害されます。免疫系が神経を覆う髄鞘を攻撃し、筋力低下、麻痺、言語障害、めまい、聴覚障害など多様な症状を引き起こします。直接的に致命的になることは稀ですが、合併症が重篤化すると死亡につながることがあります。

嚥下障害

MS患者は嚥下に関わる筋肉の制御を失うことがあり、食べ物や飲み物を誤嚥しやすくなります。誤嚥は肺炎の原因となり、適切な介入がない場合は窒息や脱水、栄養不良による死に至ることがあります。これらはしばしば介護者のケア不足が関与します。

排尿障害

膀胱機能が低下すると尿の排出が困難になり、尿閉や尿路感染症を引き起こします。治療が遅れると腎臓にダメージが蓄積し、最終的に腎不全に至ることがあります。

運動不足による合併症

麻痺や長時間の寝たきり状態が続くと、褥瘡(床ずれ)、肺うっ血による肺炎、血栓症や心筋梗塞などのリスクが高まります。定期的な理学療法や体位変換、介護者の適切なケアが予防に重要です。

うつ病と自殺

慢性的な身体機能の低下は精神的ストレスを増大させ、重度のうつ病を引き起こすことがあります。自殺はMS患者における稀な死亡原因の一つです。

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