二次進行性多発性硬化症の症状と対策

多発性硬化症とは

多発性硬化症(MS)は中枢神経系に影響を及ぼす自己免疫疾患と考えられています。免疫系が神経を覆う脂質のミエリン鞘を攻撃し、損傷が蓄積されることで信号伝達が乱れ、しびれ、感覚異常、バランス障害、視力低下、認知機能の低下などの症状が現れます。MS は主に「再発・寛解型」「二次進行型」「一次進行型」「進行性寛解型」の4タイプに分類され、最も一般的なのは再発・寛解型です。

二次進行性多発性硬化症(SPMS)

再発・寛解型の患者の約50%が、時間とともに症状が悪化し、寛解がなくなる二次進行性多発性硬化症と診断されます。病気が徐々に(時に急速に)進行し、既存の症状が悪化するだけでなく新たな症状も次第に現れます。

進行の特徴

再発・寛解型とは異なり、二次進行型では明確な寛解期がなく、症状は持続的に悪化します。症状の進行速度は個人差が大きく、軽度の波があることもありますが、全体としては機能障害が拡大していきます。

治療法

この段階では、リビフ(Rebif)、ティサブリ(Tysabri)、コパクソン(Copaxone)などの疾患修飾薬が中心となります。加えて、症状ごとの対症薬を継続・増量・追加することが一般的です。

二次進行性MSが生活に与える影響

新たな症状の出現や既存症状の悪化に伴い、フラストレーションやうつ状態が生じやすくなります。杖や歩行器、場合によっては車椅子が必要になることもあり、階段の上り下りが困難になることから住環境の見直しが求められます。長年自立していた人が、日常の些細な動作でさえ家族や友人の助けを必要とする状況になることがあります。

変化への対処法

病気の進行速度は人それぞれであるため、生活の質を保つための工夫が重要です。簡単な作業を別のやり方で行う練習や、住居のバリアフリー化、周囲の人々への病気の説明と理解を促すことが役立ちます。全国MS協会の地域支部が開催するサポートグループに参加すれば、同じ悩みを抱える仲間と情報共有ができ、孤独感が軽減されます。何よりも、自己管理を徹底し、限界を認識しつつ自分の可能性を最大限に活かす姿勢が、健康的な生活と前向きな心持ちにつながります。

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