プッシュアップ評価で肩甲骨翼状変形を防ぐために活性化すべき筋肉

肩甲骨翼状変形を防ぐために活性化すべき筋肉

プッシュアップの評価中に肩甲骨が外側に飛び出す(翼状変形)ことがあります。これを防ぐには、肩甲骨を胸壁に固定し、適切に動かす筋肉をしっかり働かせる必要があります。以下の筋肉が主に関与します。

前鋸筋(Serratus anterior)

薄く扇形の筋肉で、最初の8〜9本の肋骨から起始し、肩甲骨の内側縁に停止します。長胸神経が支配します。

前鋸筋は肩甲骨を前方に引き出し(前突)、胸壁に対して安定させます。また、肩甲骨の上方回旋も補助します。

小胸筋(Pectoralis minor)

三角形の小さな筋肉で、3〜5番目の肋骨の肋軟骨から起始し、肩甲骨の烏口突起に停止します。内側胸筋神経が支配します。

小胸筋は肩甲骨を前方に引き出し、下方に引き下げます。さらに、肩甲骨の下方回旋を助けます。

僧帽筋(中部・下部繊維)

大きな三角形の筋肉で、後頭骨・頚部靭帯・C7からT12までの棘突起から起始し、鎖骨外側1/3、肩甲棘、肩甲骨棘突起に停止します。副神経と頚脊髄神経が支配します。

中部繊維は肩甲骨を上方に持ち上げ、下部繊維は下方に引き下げます。上部繊維は肩すくめを行いますが、ここでは中部・下部が肩甲骨の安定化に重要です。

菱形筋(Rhomboids)

菱形の小筋で、T2〜T5の棘突起から起始し、肩甲骨の内側縁に停止します。背肩甲神経が支配します。

菱形筋は肩甲骨を後方に引き寄せ(収縮)、下方回旋を補助します。

肩甲挙筋(Levator scapulae)

長く薄い筋肉で、C1〜C4の横突起から起始し、肩甲骨の上角に停止します。第3・第4頚髄神経の前枝が支配します。

肩甲挙筋は肩甲骨を上方に持ち上げ、前突や回旋を補助します。

これらの筋肉を適切に活性化させることで、プッシュアップ評価時の肩甲骨翼状変形を防ぎ、肩甲骨を胸壁にしっかり固定できます。

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