頸椎神経根症(頚部放射痛)の検査と診断
特徴
- 椎間板の変性により椎体間の隙間が狭くなり、脊椎関節が刺激されて肥大。これが腕や肩へ走行する神経を圧迫し、痛みを引き起こす。また、椎間板の崩壊に伴い骨棘(骨の突起)が形成され、同様に神経を圧迫する。
症状
- 変性は50歳前後から始まることが多い。圧迫された頚椎神経に応じて、上肢や肩の痛み、しびれ、チクチク感、筋力低下が現れる。
神経根部位
- 頚部放射痛で最も頻繁に関与するのは C5〜C8 神経根。痛みは首、肩、腕、指先に混在して現れることがある。
身体診察
- 患者は症状を詳述し、医師は首・肩・上肢の動きや姿勢を観察する。可動域、感覚、反射、筋力、症状再現テスト、関節不安定性テストなどを組み合わせて評価する。
整形テスト
- スパーリングサイン:首を伸ばし頭部を側方に回すと痛みが出るか確認する。軸圧迫テスト:首をまっすぐに保ったまま頭部に下方の圧力をかけ、痛みが出るか評価する。
画像検査
- X線:椎間板間隙の狭小化や骨棘の有無を確認。
- CT:骨構造を詳細に描写し、異常部位を特定。
- MRI:軟部組織(椎間板、靭帯、神経根)の状態を高解像度で評価し、神経圧迫の有無を判断。
