頚部神経障害とは何か?
頚椎は頭蓋底から首にかけて7つの椎骨から構成され、頚部には8対の神経が骨の開口部を通って走行しています。これらの神経が圧迫されると頚部神経障害(頚椎神経根症)となり、痛みやしびれが生じます。
症状
最も一般的な症状は首から腕へ放散する痛みです。鈍い痛みや鋭い痛みがあり、片側または両側に現れます。痛みとともにしびれ、チクチク感、筋力低下がある場合は、神経圧迫が重度であることを示します。
診断
まずは身体診察で頚部の可動域制限や腕の筋力・感覚低下を確認します。レントゲンで骨の異常を評価し、必要に応じてMRIやCTで神経根や椎間板の状態を詳細に画像化します。
原因
頚部神経が圧迫される原因はさまざまです。筋痙攣や外傷のような軽度のものから腫瘍まであります。最も頻繁に見られるのは変形性頚椎症で、関節炎に伴う骨棘(スパー)や椎間板ヘルニアが神経根を圧迫します。
疼痛緩和
主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬が使用され、筋肉の緊張や炎症を抑えます。頚部カラー(首サポーター)で頚椎を固定し神経への圧迫を軽減することも有効です。炎症が強い部位にはステロイド注射が行われることがあります。依存性のある麻薬系鎮痛薬は通常使用しません。
手術
保存的治療で症状が改善しない場合や、筋力低下が進行する場合は手術が検討されます。椎間板ヘルニアの除去や、頚椎の不安定性を固定する術式(頚椎固定術)などが行われます。
