頸部リゾトミーとは何ですか?
目的
頸部リゾトミーは、頸椎の小関節(椎間関節)にある神経を破壊する手術です。通常はラジオ波(高周波)電流で焼灼し、痛みの信号を遮断します。関節障害が原因の頸部疼痛に対して、疼痛軽減を目的として行われます。
関節変性
関節軟骨には痛覚受容体がなく、変性が進行しても初期には痛みを感じません。痛みの感覚は骨内の神経に由来するため、変性が骨に及んだ時点で疼痛が生じます。各関節は二つの関節面から神経が供給されるため、片側の神経だけを焼灼しても完全に痛みが除去できないことがあります。
手術手順
手術は鎮静または局所麻酔下で行われ、フルオロスコピー(X線透視装置)で位置を確認しながら針を挿入します。針を通じて電極を神経まで導き、短時間の高周波電流で神経を焼灼します。これにより神経が壊死し、関節変性による疼痛が数か月から数年にわたって軽減されます。術後は注射部位に腫れ、疼痛、内出血などが数日間続くことがありますが、日ごとに症状が改善するとされています。
リスク
重大な合併症は稀ですが、寒気、めまい、3時間以上続くしびれや脱力、出血、膿漏、注射部位の長時間疼痛、発熱などが見られた場合は直ちに医師に連絡してください。また、すべての手術と同様に感染リスクがあります。注射部位の赤みや腫れ、膿が認められたら感染の可能性があります。
適応患者
リゾトミーが適応となるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 疼痛が局所に限定され、他部位への放散や神経圧迫症状がないこと。
- 非手術的治療(薬物療法・理学療法等)を1年以上試みても効果がないこと。
- 疼痛の原因が関節面に限定され、画像診断や神経ブロックで確認できること。
- 局所麻酔による診断ブロックで疼痛が軽減した場合にのみ、リゾトミーを検討すること。
