幻影発作
幻影発作(ファントム発作)は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの感覚が一時的に歪む部分的な発作です。数秒間続き、痙攣や外見上の症状がほとんどないため、見逃されやすい特徴があります。
種類
- 視覚発作:光の閃光や鮮明な幻覚、短時間の視力喪失が現れます。
- 前庭(めまい)発作:めまいや不安定感が生じます。
- 嗅覚発作:煙や金属のような幻の匂いを感じます。
- 聴覚発作:他人には聞こえない音楽や音が聞こえることがあります。
- 体性感覚発作:体全体にチクチク感や温かさが走る感覚が最も一般的です。
診断
単一の検査で確定できるものはなく、神経科医による総合的な評価が必要です。MRIやEEGで異常が示されることがありますが、正常結果でも発作の可能性は除外できません。患者自身の症状記述が診断の鍵となります。
原因
脳の機能異常が根本原因です。多くは原因不明ですが、遺伝子異常や脳損傷が関与することがあります。幼児や高齢者は例外的に原因が特定しやすい場合があります。
治療
抗痙攣薬が主に用いられ、基礎疾患がある場合はそれも併せて治療します。神経刺激療法やケトジェニックダイエット、稀に外科手術が選択肢となります。単発の発作は治療が不要なこともあります。
注意点
多くの患者は自分が幻影発作を持っていることに気付いていません。発作はより大きな痙攣の前兆(オーラ)になることがあり、症状が疑われる場合は速やかに医師に相談してください。
