三叉神経痛のタイプと概要

タイプ

三叉神経は顔の左右に走り、額から顎まで広がります。国立神経疾患研究所の説明によると、三叉神経痛は「突発的で焼けるような、または電撃様の顔面痛が数秒から数分続く慢性疼痛」です。痛みは主に顎や頬の片側に現れ、発作は数日から数か月続くこともありますが、数か月から数年の間に自然に消失することもあります。

大きく分けて「従来型三叉神経痛」と「両側性三叉神経痛」の2種類があります。両側性は極めて稀です。

症状・影響

三叉神経痛は顔全体に鋭い痛みが走ります。触れるだけで発作が起きることが多く、患者ごとに感作部位は異なります。食事や歯磨きが痛みで困難になることもあります。

治療法

根本的な治癒法はありませんが、症状緩和のために薬物療法や外科手術が行われます。主に抗痙攣薬、抗うつ薬、三環系抗うつ薬が処方されます。一般的な鎮痛剤やオピオイドは効果が薄いとされています。薬物が効果がない、または副作用が強い場合は、血管減圧術や射頻熱凝固術などの神経外科手術が検討されます。外来で行える手術もあれば、入院が必要な高度な手術もあります。

薬物療法と併用して、鍼灸、バイオフィードバック、ビタミン・栄養療法、神経電気刺激などの補完療法を選択する患者もいます。

近年の研究では、抗うつ薬や抗てんかん薬が疼痛緩和に独立した効果を持つことが示されています。たとえば、Wellbutrin(ブプロピオン)などの非三環系抗うつ薬が有望と報告されています。

罹患率

米国放射外科協会によると、毎年約14,000人が新たに三叉神経痛を発症し、国内で約140,000人がこの疾患を抱えていると推定されています。正確な原因は未解明です。

誤解と注意点

三叉神経痛は50歳以上の患者に多いですが、若年でも発症します。若年患者は診断が遅れやすく、特に50歳未満の患者は多発性硬化症と関連することがあります。

症状が副鼻腔炎や歯の痛みと似ているため、根管治療を何度も受けるケースがあります。最初の診断は歯科医や耳鼻咽喉科医が行い、神経内科へ紹介されることが一般的です。

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