子どものベル麻痺(顔面神経麻痺)
概要
ベル麻痺は、顔面神経が一時的に機能低下し、顔の筋肉が弱くなったり垂れ下がったりする状態です。通常は6か月以内に回復し、平均的には2週間程度で改善します。子どものベル麻痺はウイルス感染が主な原因とされ、ヘルペス単純ヘルペス1型(HSV‑1)、エプスタイン・バーウイルス、インフルエンザウイルスなどが関与します。また、顔や頭部への外傷、ライム病、耳の感染症もリスク要因です。
症状
急激に症状が現れますが、発症前に数日間軽い兆候が見られることがあります。筋肉の痙攣や緊張、片側の味覚障害、乾燥した目、唾液分泌の減少、頭痛、耳の前後の痛みなどが典型的です。子どもでも大人と同様の症状が現れます。
影響
顔面神経が障害されるため、顔の片側だけが動かなくなります。笑顔のときに片側が垂れ下がったり、寝ているときや起きているときに片目だけが閉じていたりします。症状は脳卒中などの重篤な疾患と似ているため、早期に医師の診断を受けることが重要です。
治療
ベル麻痺は自然に回復することが多く、特別な治療は必要ありません。症状緩和のためにステロイド(プレドニゾン)などの抗炎症薬が処方されることがあります。また、目の乾燥を防ぐための点眼薬や、顔面マッサージが補助的に用いられます。
留意点
顔面の変化に対して子どもは不安を抱きやすいので、医師や医療機関から「一時的な状態で、すぐに元に戻る」旨をしっかり伝えて安心させることが大切です。
