脳性麻痺は体にどんな影響を与えるのか
脳性麻痺は筋肉の制御が難しくなる神経障害で、主に出生時に発症しますが、感染症や脳損傷、酸素不足が原因で後天的に起こることもあります。典型的な症状は協調運動障害、筋肉の硬直、歩行困難などです。重症例では言語や歩行ができないこともあります。
出生時の症状
- 過剰なよだれ、吸啜・嚥下困難、脚をまっすぐ伸ばす、抱き上げたときに脚を交差させる、頭部挙上ができない、片手を拳に握り締めるなど。
成長期の症状
- 自立が期待される年齢になるまで診断されないことが多い。言語障害、震え、協調運動障害、不安定な歩行、歩行開始困難、筋肉の異常な緊張や痙縮、痙攣、片脚を引きずる、つま先歩き、しゃがんで歩くなどが見られる。
有病率
- 米国疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、約278人に1人の割合で子どもが脳性麻痺を抱えていると推定されます。特にアフリカ系アメリカ人、男児、低~中所得層の家庭で発生率が高いと報告されています。
予後
- 年齢とともに症状が悪化することは少なく、適切な治療により改善が期待できます。国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)は「適切に管理すれば、多くの子どもがほぼ正常な成人生活を送れる」と述べています。
治療法
- 症状のタイプと重症度に応じて、作業療法、言語療法、装具や矯正靴、痙攣や痙縮を抑える薬、鎮痛・筋弛緩薬、筋肉の緊張を緩める手術などが行われます。また、歩行器、車椅子、補助コミュニケーション機器が必要になる場合もあります。
