ウェルニッケ・コルサコフ症候群とは?

ウェルニッケ・コルサコフ症候群は、チアミン(ビタミンB1)欠乏が原因の神経障害です。主に急性のウェルニッケ脳症と慢性のコルサコフ症候群の二つの症状から構成されます。

ウェルニッケ脳症(Wernicke encephalopathy)

チアミン欠乏が数日から数週間で急速に発症する急性状態です。主な症状は次のとおりです。

  • 混乱・方向感覚の喪失
  • 眠気や無気力感
  • 複視や視界のぼやけなどの視覚障害
  • 歩行困難やバランス障害
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振

早期に治療しないと、永久的な脳障害や死亡につながります。

コルサコフ症候群(Korsakoff syndrome)

ウェルニッケ脳症の後、または長期的なチアミン欠乏により発症する慢性状態です。代表的な症状は以下です。

  • 最近の出来事に関する記憶喪失
  • 新しい情報の学習困難
  • 注意力・集中力の低下
  • 虚偽の記憶を作り出す「虚構症」
  • 方向感覚の喪失や混乱
  • 無関心・やる気の欠如

主なリスク要因

ウェルニッケ・コルサコフ症候群は特にアルコール依存症の患者に多く見られますが、他にもチアミン欠乏を招く状況が原因となります。

  • 栄養不良
  • 摂食障害
  • がん
  • 消化管疾患
  • 肝疾患

治療法

根本はチアミン補充です。経口投与または静脈注射で迅速にビタミンB1を補います。加えて、チアミン欠乏の原因となっている基礎疾患の治療も必要です。

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