エビスタとボニバ:骨粗鬆症治療薬の比較
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は骨密度が低下し、骨が脆くなる疾患です。骨がもろくなり、骨折しやすくなります。米国では約1,000万人が罹患しており、女性が約800万人と多く見られます。
エビスタ(Evista)
エビスタは1日1回、食事の有無にかかわらず服用できる薬です。エストロゲン受容体作動薬(SERM)で、骨ではエストロゲンと同様に働き骨吸収を抑制し、乳房ではエストロゲンの作用をブロックします。そのため、骨密度の低下を防ぐとともに、乳がんリスクの低減が期待できますが、既に診断された癌の治療には用いられません。
ボニバ(Boniva)
ボニバはビスフォスフォネート系薬剤で、骨吸収を担う破骨細胞の働きを抑制します。多くの女性で骨密度の維持・改善が認められます。服用は月に1回、朝の空腹時に水だけで飲み、服用後1時間は食事や横になることを避けます。
副作用
エビスタの主な副作用は、血栓症リスクの増加、ホットフラッシュ、脚の痙攣、関節痛・腫脹などです。心筋梗塞や脳卒中の既往がある方は特に注意が必要です。
ボニバの副作用には、嚥下困難、胸やけ、下痢、胃部不快感などがあります。腎機能障害や血中カルシウムが低い方は使用を避け、医師と代替療法を相談してください。
比較と選び方
エビスタもボニバも閉経後の女性の骨粗鬆症治療に用いられますが、エビスタは乳がんリスク低減の可能性があり、ボニバは月1回の服用で忘れにくい点が利点です。服用後に横になることができない場合はエビスタ、服薬管理が難しい場合はボニバが適しています。どちらの薬もメリットとリスクがあるため、医師と相談し自分に合った治療法を選びましょう。
