ナプロキシン(ナプロキセン)の危険性とは
血液凝固障害
ナプロキシンなどのNSAIDは血小板の機能を抑制し、血液凝固能力を低下させます。そのため、外傷や手術後の出血が増加しやすくなります。腸や胃での出血が疑われる症状として、めまい、タール状の黒便、立ち上がったときの倦怠感などがあります。血液凝固に関わる疾患を抱えている方は使用を控えてください。
相互作用
ナプロキシンは複数の薬剤と相互作用します。例として、血圧降下薬の効果を弱め、リチウムの血中濃度を上昇させることがあります。血液を薄める作用があるため、ワルファリンなどの抗凝固薬との併用は禁忌です。また、他のNSAID、利尿薬、ステロイドとの同時服用も避けるべきです。
脳卒中と心筋梗塞
2004年の高齢者を対象とした臨床試験(商品名:アリーヴ)では、心血管系および脳血管系イベントの発生率が上昇したため中止されました。その後のジョンズ・ホプキンス大学の研究でも、3年以上ナプロキシンを服用した患者の8.25%が重大な心臓イベントを経験したのに対し、プラセボ群は5.6%でした。心臓病や脳卒中の家族歴がある方は、他の鎮痛薬を選択してください。
胃腸障害
NSAID全般に言えることですが、ナプロキシンは胃や腸の粘膜を刺激し、潰瘍、穿孔、出血といった重篤な胃腸障害を引き起こすリスクがあります。特に高齢者では症状が無症候性で進行しやすいため注意が必要です。
その他の潜在的問題
まれに視覚障害やバランス感覚の低下が報告されており、服用中は運転や機械操作を控えてください。また、妊娠後期にナプロキシンを使用すると胎児に先天性欠損のリスクがあります。アルコールの併用は出血リスクを増大させ、皮膚は日光に対して感受性が高まりますので、日焼け止めの使用を推奨します。
