乳房切除後疼痛症候群(PMP)の治療法は?
乳房切除後疼痛症候群(Post Mastectomy Pain Syndrome、PMP)は、乳がん手術で乳房切除を受けた女性に見られる慢性的な疼痛です。主に手術中の神経損傷が原因とされ、症状は胸部や肩の違和感、灼熱感、しびれ、可動域制限など多岐にわたります。以下に、PMPの主な治療法と対処法を紹介します。
薬物療法
- 抗炎症薬(例:イブプロフェン)や鎮痛薬(例:アスピリン)で炎症と疼痛を抑える。
- 必要に応じて、オピオイド系鎮痛薬を短期間使用することもあります。
理学療法
- 専門の理学療法士が指導するエクササイズで、筋力強化と可動域の改善を図ります。
- ストレッチや肩甲骨の動きを促す運動が、痛みの軽減に効果的です。
神経ブロック
- 痛みの原因となる神経に局所麻酔薬やステロイドを注射し、信号伝達を遮断します。
- 硬膜外ブロックや腕神経叢ブロックなど、部位に応じた手技が選択されます。
その他の治療法
- 鍼灸、マッサージ、リラクゼーションなどの統合医療が補助的に用いられます。
- 心理的なストレスが疼痛を悪化させることがあるため、認知行動療法やカウンセリングも推奨されます。
主な症状
- 胸部や乳房周辺の鈍い痛み、焼けるような感覚。
- 瘢痕組織のしびれや刺すような痛み。
- 肩や腕の可動域が制限され、日常生活に支障が出ることがあります。
診察時のポイント
- 痛みの部位、強さ、出現時間、痛みの性質(鈍痛、刺す痛み、灼熱感など)を詳しく聞き取ります。
- 画像診断や神経学的評価を組み合わせ、最適な治療計画を立てます。
