タングオイル樹の毒性と利用法

タング樹の学名・分類

タング樹はウツボカズラ科(Euphorbiaceae)に属し、学名は Vernicia fordii です。通称は「タングオイル樹」「中国木油樹」「カロナッツ樹」などがあります。樹は毎年小さな果実をつけ、その果実の内部からタング油が抽出されます。

タング樹の起源と油の採取

原産はアジアですが、現在はフロリダ州などでも栽培されています。湿潤で酸性の土壌を好み、実がなるまでに約3年かかります。米国では9月下旬から11月上旬に果実が落下し、数週間乾燥させた後、硬い外殻を除去して内部から油を抽出します。

タング樹の毒性

葉や種子を誤って摂取すると、軽度から重度の中毒症状が現れます。特に種子は強い毒性を持ち、摂取後30分以内に症状が出始め、24時間以内に自然に治まりますが、嘔吐、下痢、呼吸困難、倦怠感、腹痛、めまい、脱水、反射遅延などが報告されています。重症例では死亡に至ることもあります。

タング油の利用

タング油は古くから、塗料・ニス・シーラー・仕上げ材などの建築材料に使用されてきました。外殻はマルチとして利用できますが、葉や果実に含まれる毒素が残っているため、家畜の飼料には適しません。また、燃料として燃やすことも可能です。

万一タング油や種子を摂取した疑いがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。

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