エージェントオレンジの健康影響と症状
エージェントオレンジ(コード名 2‑4‑5‑T と 2‑4‑D)は、米国で開発された除草剤です。2‑4‑D と 2‑4‑5‑T の n‑ブチルエステルを 1:1 の重量比で混合して製造されます。この化学物質は体内の脂肪細胞に長期間蓄積され、無症状のまま数週間から数か月経過することもあれば、数日以内に症状が現れることもあります。
主な症状
塩素性にきび(クロロアックネ)
- 耳の後ろ、腋窩、顔面、鼠径部に病変が出現し、膿胞、黒ニキビ、黄色い嚢胞が見られます。重度の場合は脚、足、肩、胸、腕、手、腹部、背部にも病変が広がります。
情緒・精神障害
- 躁状態、重度うつ、イライラ、暴力的傾向、自殺念慮、人格変化、記憶障害、集中困難、精神病、怒りの爆発などが報告されています。
胃腸系の問題
- 胃潰瘍、体重減少(食欲不振含む)、便秘・下痢・嘔吐、黄疸、肝炎、消化管の異常細胞増殖、胃痛、吐血などが起こり得ます。
倦怠感・体力低下
- 短期間での急激な体重減少、慢性的な疲労感、過度の眠気(過眠症)、寒気や発熱を伴うことがあります。
神経系の症状
- 睡眠時無呼吸、手足のしびれやチクチク感、頭痛、片頭痛、落ち着きのなさ、痙攣、協調運動障害、身体の不随意運動などが見られます。
先天性異常
- エージェントオレンジに曝露した退役軍人や民間人、動物の子どもに、口蓋裂、早産、流産、欠損・変位した四肢や臓器、足の外反(クラブフット)、失明、腸出血、頭部肥大などが報告されています。
