液体水銀(クインシルバー)を最初に発見した人物は誰か?
液体水銀(クインシルバー)は、誰が最初に発見したかははっきりしていませんが、古代エジプトやローマでも美容や医療に利用されてきました。様々な文明が不老長寿や治療、さらには空を飛ぶ乗り物の燃料として水銀を用いた記録が残っています。
エジプトとローマ
最古の記録は紀元前3500年頃のエジプト王墓で、化粧品に水銀が混ぜられていたことです。クルナ王墓では、ガラス容器に封じられた液体水銀が出土しました。ローマ人も顔料として水銀を使用しましたが、長期間の使用は変形や健康被害を引き起こしました。
ギリシャ
古代ギリシャでも水銀は知られており、皮膚の湿疹治療や各種軟膏の主成分として利用されました。ギリシャ語の「hydrargyros(ヒドラルギロス)」は、ラテン語「hydrargyrum」に由来し、現在の化学記号Hgの語源となっています。
中国
秦の始皇帝は水銀に不老長寿の力があると信じ、錠剤や水銀と翡翠の混合液を摂取させました。その結果、水銀中毒で亡くなったとされています。彼の墓には、ミニチュアの水銀の川が流れていると伝えられています。
ヒンドゥー教の聖なる飛行機械
約1万2000年前、インドのヒンドゥー教文献には「ヴィマナ」と呼ばれる神聖な乗り物が記されています。これらは水銀を燃料とし、空中を飛んで世界各地を巡ったとされています。
近代の発見
液体水銀を自然界に存在する化合物として体系的に整理したのは、フランス革命期の化学者アントワーヌ・ラヴァル=ロワジエです。1783年、彼は化学用語と元素名を標準化する百科事典を執筆し、水銀を独立した元素として記載しました。
