有毒菌の種類と特徴
Amanita属(アマニタ)
Amanita属は、白いひだ、リング状の柄、白色胞子印を持つキノコのグループです。中でも死の帽子(デス・キャップ)や北米カエサル、破壊天使(デストロイング・エンジェル)など、アマニチンという致死性の毒素を含む種は極めて危険です。
Stachybotrys chartarum(黒カビ)
通称「スタチ」と呼ばれるこの緑黒色のカビは、湿気の多い住宅や建物で繁殖します。実際にはカビ自体が毒性を持つわけではなく、代謝産物として産生されるマイコトキシンが有害です。胞子を吸い込むとアレルギー反応や呼吸器症状を引き起こすことがありますが、CDCは重篤な肺出血などとの因果関係は確認していません。
Chaetomium globosum(チャエトム属)
このカビも湿度の高い環境で見られ、黒く大きな胞子が特徴です。スタチと同様に、生成されるマイコトキシンが吸入されると鼻炎や腹膜炎などのアレルギー性疾患を誘発する可能性があります。
Cryptococcus gattii(クリプトコッカス・ガッティ)
熱帯・亜熱帯地域に分布する酵母様真菌ですが、1999年以降、米国太平洋北西部(バンクーバー島やオレゴン州の森林)でも見られるようになりました。CDCはこれを新興感染症として登録しています。吸入した胞子は持続的な咳や体重減少、胸痛、肺に腫瘤を形成し、未治療の場合は致死的になることがあります。治療には長期の静脈内抗真菌薬投与が必要です。
