ノルエピネフリンと血管作用

ヒトの副腎から分泌されるノルエピネフリン(NE、ノルアドレナリン)は、ホルモンとしても神経伝達物質としても機能します。医師は気分障害や喘息の治療に加え、血管を収縮させる薬剤(血管収縮薬)としても使用します。

血管への作用

適切に投与されたノルエピネフリンは動脈を収縮させ、血圧を上昇させます。この血管収縮作用により、低血圧(低血圧症)の患者に対して血圧を回復させることが可能です。通常は、血液量を増やす治療と併用して使用されます。

血管が狭くなると圧力が上がります。

敗血症と全身性炎症反応症候群(SIRS)

全身性炎症反応症候群(SIRS)は、体温、呼吸数、心拍数、白血球数が上昇する致命的な全身反応で、感染が原因の場合は敗血症と呼ばれます。SIRSや敗血症では、危険なほど血圧が低下することがあり、医師はノルエピネフリンで血圧を上げることがあります。

敗血症による死亡率は医療機関で増加傾向にあります。

ドーパミンとノルエピネフリンの比較

敗血症やSIRSによる低血圧の治療では、ドーパミンが用いられることもあります。ドーパミンは血管の拡張・収縮には直接作用せず、心拍出量(心指数)を増加させることで血圧を上げます。一方、ノルエピネフリンは血管収縮に重点を置きます。両薬剤は全身に広範囲な影響を及ぼし、完全に解明されていないため、患者ごとの副作用リスクを考慮しながら、単独または併用で使用されます。

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