天然痘に対する政府の法的責任
小痘について
小痘は極めて感染力の高いウイルス性疾患で、過去に大流行したことがあります。健康な成人の致死率は約30%で、生存者は広範な瘢痕を残すことが多いです。感染後の潜伏期間は12〜14日で、初期症状は高熱、頭痛、全身の激しい痛みです。数日後に発疹が出現し、発疹が出た時点から全ての病変がかさぶたになるまで感染力があります。
連邦政府の役割
米国連邦政府はテロ攻撃の防止、テロ脆弱性の低減、自然災害やテロによる被害の最小化を責務としています(米国労働統計局)。2002年のホームランド・セキュリティ法と2004年のプロジェクト・バイオシールド法は、化学・生物・放射・核(CBRN)攻撃から国民を守るために制定されました。その一環として、第二世代の小痘ワクチンの開発・備蓄が進められ、万が一の小痘テロに備えています。
国家備蓄
プロジェクト・バイオシールドは、2010年7月に小痘ワクチン100万回分を戦略的国家備蓄(Strategic National Stockpile)へ初めて供給しました。戦略的国家備蓄は米国保健福祉省(HHS)と疾病予防管理センター(CDC)が管理しており、緊急時には備蓄薬品や医療資材を12時間以内に対象地域へ届け、無料で接種できる体制を整えています。
