脚気(ビタミンB1欠乏症)
脚気(ビタミンB1欠乏症)は、チアミン(ビタミンB1)の不足により発症する疾患です。先進国ではまれですが、栄養状態が不十分な地域では比較的頻繁に見られます。
原因
- 主に食事中のチアミン不足が原因です。稀に遺伝的異常によりチアミンの吸収・利用が障害されることがあります。
タイプ
- 濡れ脚気(ウェットタイプ)…心血管系に影響し、浮腫や心拍数増加、息切れなどが現れます。
- 乾性脚気(ドライタイプ)…神経系に影響し、歩行困難や感覚障害、精神混乱、発話障害などが見られます。
症状
- 濡れ脚気:睡眠中や日常活動時の息切れ、下肢のむくみ、心拍数増加。
- 乾性脚気:歩行困難、足の感覚消失や麻痺、混乱、発話障害、身体の痛み、異常眼球運動、しびれ、嘔吐。稀に皮膚発疹が出ることがあります。
治療
- チアミンの注射または経口投与が基本です。必要に応じて他のビタミンも併用されます。
予後
- 治療しない場合は致命的です。治療後でも心臓や神経への損傷は元に戻りません。
