異物による気道閉塞(FBAO):原因・症状・対処法

異物気道閉塞(Foreign Body Airway Obstruction、FBAO)は、異物が気道に詰まり、肺への空気の出入りが阻害される状態です。迅速な対応が求められる、命に関わる緊急事態です。

発生しやすい年齢層とリスク

FBAOはどの年齢でも起こり得ますが、特に3歳未満の幼児に多く見られます。幼児は口に物を入れることが好きで、異物を自力で除去する協調運動が未熟なためです。

主な異物の例

  • 食べ物:ナッツ、種子、ポップコーン、ホットドッグなど
  • 小さな玩具:ボール、ビー玉、風船の破片
  • 装飾品:ビーズ、イヤリング
  • 硬貨、クリップ、セーフティピン、針などの金属類

症状

異物の大きさや位置により、以下のような症状が現れます。

  • 呼吸困難
  • 咳嗽、むせ込み
  • 窒息感
  • 喘鳴(ぜんめい)やヒューヒューという音(喘鳴)
  • 声がかすれる、声が出にくい(嗄声)
  • 意識消失

緊急時の対応手順

  1. すぐに119(日本の場合)へ通報する。
  2. 意識がある場合は、咳込みを促し、異物を自然に排出させる。自分で異物を取ろうとしない。
  3. 意識がない、または呼吸が止まっている場合は、ただちに心肺蘇生(CPR)を開始する。
  4. 幼児の場合は、背部叩打法や腹部圧迫法(ハイムリック法)を用いて異物除去を試みる。

予防策

FBAOは多くの場合、予防可能です。以下の点に注意しましょう。

  • 小さな部品や玩具は子どもの手の届かない場所に保管する。
  • 食事中は子どもから目を離さず、硬い食べ物は小さく切って与える。
  • 子どもが遊んでいる間は、口に入れやすい小物を与えない。

日常のちょっとした配慮で、異物による気道閉塞のリスクを大幅に減らすことができます。

呼吸器疾患 - 関連記事