関節リウマチが引き起こす眼のトラブル
ぶどう膜炎(Uveitis)
関節リウマチ患者に頻繁に見られるぶどう膜炎は、虹彩・脈絡膜・毛様体といったぶどう膜に炎症が起こる状態です。主な症状は眼の充血、痛み、光過敏、視力低下やぼやけ、視野に暗い浮遊物が見えることです。放置すると視力喪失や眼の瘢痕化につながります。治療はステロイド点眼薬などの抗炎症薬が中心です。
乾性角結膜炎(Keratoconjunctivitis Sicca)
関節リウマチ患者の約4割が罹患する乾性角結膜炎は、結膜や角膜の乾燥・刺激感を引き起こします。涙液分泌が低下するため、光過敏、赤み、かゆみ、灼熱感、乾燥感、涙が出るといった症状が現れます。治療は人工涙液や涙液分泌を促す点眼薬で行います。
強膜炎(Scleritis)
強膜炎は眼球の白い部分(強膜)の炎症で、RA患者に多くみられます。症状は眼の充血、激しい痛み、視力低下、光過敏です。ステロイド点眼薬や経口ステロイド、痛み止めとしてNSAIDsが使用されます。
緑内障(Glaucoma)
RAに伴う緑内障は視神経が障害される病気で、初期は自覚症状が少なく見逃されがちです。進行すると周辺視野の欠損、光環、頭痛、嘔吐、眼圧上昇がみられます。年1回の眼科検診で早期発見が可能です。進行が進むと不可逆的な視力低下や手術が必要になることがあります。
管理と予防
RAに起因する眼疾患は早期発見すれば比較的容易に治療できます。定期的な眼科受診(年1回)を心がけ、異常を感じたらすぐに専門医に相談しましょう。
