リウマチ(RA)の主なタイプと特徴

関節リウマチ(RA)は、臨床像や疾患活動性、治療への反応に基づきさまざまなタイプに分類されます。以下に代表的なタイプをわかりやすくまとめました。

1. 血清陰性RA(Seronegative RA)

血清中にリウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が検出されないタイプです。全RA患者の約10〜20%を占めます。

2. 血清陽性RA(Seropositive RA)

RFや抗CCP抗体が陽性であるタイプで、RA全体の約80〜90%を占めます。症状が重くなる傾向があります。

3. 早期RA(Early RA)

発症から約2年以内の初期段階を指し、関節の痛み・腫れ・こわばり、滑膜の炎症が主症状です。症状が軽度で断続的なことが多く、診断が難しい場合があります。

4. 確立期RA(Established RA)

発症2年以降の段階で、関節痛・腫れが持続し、関節破壊や変形が進行します。全身症状(倦怠感、体重減少、貧血)を伴うこともあります。

5. 多関節RA(Polyarticular RA)

手・足・手首など多数の小関節に炎症が広がるタイプで、RAで最も一般的です。病態は軽度から重度まで幅があります。

6. 寡関節RA(Oligoarticular RA)

関与関節が4つ未満のタイプで、膝・足首・肘など比較的大きな関節に限局しやすいです。多関節RAに比べて頻度は低いです。

7. 対称性RA(Symmetrical RA)

左右対称に関節が侵されるパターンで、例えば両手や両膝が同時に症状を示します。血清陽性RAで特に多く見られます。

8. 侵食性RA(Erosive RA)

骨の侵食(骨破壊)が認められるタイプで、関節変形や機能障害のリスクが高くなります。血清陽性RAに多く見られます。

9. 非侵食性RA(Non‑erosive RA)

骨侵食が認められず、症状は比較的軽度です。血清陰性RAに多く、関節変形のリスクは低いです。

10. 若年性特発性関節炎(JIA)

16歳未満の子どもや思春期の若者に発症するRAの一種です。発症年齢、関節分布、併存症に応じてさらに細分化されます。

RAの分類は医師が使用する診断基準や患者さんの病態により変わります。また、同一患者でも時間とともにタイプが変化したり、複数の特徴が混在することがあります。

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