テザー脊髄症の症状と治療

正常な脊椎は柔軟に動きますが、テザー脊髄は脊髄が仙骨(尾骨)まで伸びて固定され、可動域が著しく制限されます。その結果、神経障害を引き起こす可能性があります。症状が出ない人もいますが、腰痛、倦怠感、膀胱感染などは見逃せません。

原因と発生機序

テザー脊髄は、受精後4〜6週目に起こる先天的な異常が主な原因です。脊髄は頸椎から仙骨まで伸びますが、正常な脊椎は腰部上部で成長が止まり、神経だけが脊髄管を通って仙骨へ伸びます。脊髄が仙骨まで伸びてしまうと、自由に動けなくなり「テザー(固定)」状態になります。

痛み

下部腰部の痛みはテザー脊髄の代表的な症状です。身体活動で痛みが悪化し、安静にすると軽減します。

膀胱・腸の問題

頻繁な膀胱感染や失禁はテザー脊髄のサインです。失禁は症状が重度に進行したことを示すため、速やかに医師に相談してください。

下肢の脱力・しびれ

足や脚の脱力・しびれが現れます。症状が進行すると、テザーが悪化している可能性があるため、早めの診察が必要です。

腰部の皮膚マーカー

テザー脊髄のある人は、腰部にへこみや毛の多い斑、赤みなどの皮膚マーカーが見られることがあります。これらは「皮膚マーカー」と呼ばれます。

治療

診断は主にMRIで行われます。脚の筋力低下や失禁などの悪化が認められた場合、手術が検討されます。手術では、椎弓切除術で脊髄にアクセスし、癒着組織や脂肪を除去して脊髄の固定を解除します。術後の回復は数週間で日常生活が可能になることが多いですが、筋力回復には個人差があります。子どもでの手術が一般的ですが、成人でも50代以降に手術が必要になるケースがあります。

骨格障害 - 関連記事