脊柱側弯症と症状

原因

  • 脊柱側弯症の約85%は原因不明(特発性)です。神経筋系の疾患や先天性奇形が原因になることもありますが、遺伝的要因や脳幹の異常が関与している可能性が指摘されています。姿勢の悪さや重いリュックが原因という誤解は全くの間違いです。

症状

  • 側面から見ると背骨は「S」字型に曲がり、背面からは正常に見えるはずの背骨が左右に曲がります。肩甲骨の高さが違う、片方の肩が上がって見える、骨盤が左右非対称になることがあります。症状が進行すると、片側の肋骨が突出し、背部痛や呼吸困難を伴うこともあります。

子供の軽度側弯症

  • 多くの子供は20度未満の軽度側弯症と診断されます。学校のスクリーニングや小児科での診察で発見され、通常は治療を必要としません。経過観察としてX線撮影を4〜6か月ごとに行い、曲がりが進行しないか確認します。進行が見られた場合は治療方針を検討します。

装具療法

  • 成長期の子供で曲がり角度が25〜40度の場合、装具が有効です。装具は曲がりを止める目的で使用され、昼夜ともに装着する必要があります。成長が完了すれば装具は不要になります。主な装具は、胸部と腋下を覆う低プロファイル型(ほぼ目立たない)と、胸部・背部・首部を固定するミルウォーキー型がありますが、後者は使用が減少しています。

手術療法

  • 曲がり角度が40〜50度を超え、装具での矯正が困難な場合は手術が検討されます。手術では背部に切開を入れ、複数の椎骨を融合させます。金属ロッドやスクリュー、ワイヤー、フックなどのインプラントで骨を固定し、治癒とともに曲がりを抑えます。手術時間は約8時間、入院は約1週間、術後数か月は活動制限が必要です。

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