ミニ脳卒中(TIA)の症状と対策

一過性虚血発作(TIA)は、血栓や出血などで脳の一部への血流が一時的に遮断されることで起こります。症状は脳卒中と同じですが、数分から1時間程度で自然に消失するため「ミニ脳卒中」や「マイクロストローク」と呼ばれます。発症した部位により症状は様々ですが、以下のような兆候が現れます。

バランス・協調障害

  • めまいや vertigo(回転性めまい)を感じることがあります。
  • 突然の協調性低下や歩行困難、文字を書く、読む際の困難、嚥下障害が起こることがあります。

感覚・筋力低下

  • 手足や顔面のしびれ、チクチク感が現れます。
  • 突発的な筋力低下や片側麻痺が起こります。症状は通常、体の片側に限られます(左半球のTIAは右側、右半球は左側)。

言語・視覚障害

  • 言葉がもつれたり、発音が不明瞭になることがあります。特に左半球が障害されると、右側の筋力低下とともに言語障害が出やすいです。
  • 他者の話が聞き取りにくくなることもあります。
  • 眼への血流が阻害されると、二重視や突然の失明(片目または両目)が起こることがあります。

その他の症状

  • 混乱、記憶障害、性格や気分の変化が現れることがあります。
  • 異常な眠気や意識低下、昏睡状態になることもあります。
  • 味覚・嗅覚・聴覚・触覚・温度感覚の変化、排尿・排便コントロールの喪失が起こることがあります。
  • 脳底部のTIAでは、警告なしに突然倒れる「ドロップアタック」も報告されています。

予後と対策

米国脳卒中協会はTIAを「警告サイン」と位置付けており、TIA経験者の約3分の1が1年以内に脳卒中を起こすとしています。TIAを早期に認識し、救急医療を受けることで、原因の特定と手術や薬物療法による二次予防が可能です。

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